ヘッドバスター
ジャンル:シミュレーション
メーカー:メサイヤ
定価:3,500円
人数:1〜2
ゲームギア初期に登場したロボット型シミュレーションゲーム。
舞台は20XX年、広大な競技場で無線操作のロボット同士がぶつかり合う近未来の格闘競技“ヘッドバスター”が大流行。プレイヤーは駆け出しの少年となり、チャンピオン“ヘッドマスター”の座を目指す。
ゲームはターン制で進行し、自軍と敵軍が交互に行動。チームは5体のロボットで編成され、「ライト」「ヘビー」「ライトカスタム」など特性の異なる機体を使い分ける。バトルの勝利やステージクリアで得た賞金を使い、武器や防具に加えて「センサー」「コンピュータ」「ムーバー」などの細かなパーツを強化。強化が進むことで戦闘能力が上がるだけでなく、見た目もどんどん進化していくのが嬉しい。
戦略性は高く、スピード重視の軽量機体でかき回すか、重装甲でゴリ押すか、はたまたバランス型で堅実に戦うか、好みのプレイスタイル次第のアプローチが可能。
テンポがゆっくりでステージもやや単調といった面はありつつも、育成と戦術の奥深い要素が楽しめる良作。
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メサイヤから発売されたロボット(ラジコンらしい)を使ったステージクリア型戦略シミュレーションゲーム。メサイヤと言ったら当時の名作ラングリッサーを世に出したメーカーですね。
本作の魅力は何と言ってもパーツ交換によるユニットの改造でショップには全てのパーツが揃っているため最初から最強のパーツが購入可能。
当然お高いのでステージクリアの賞金を元手にやり繰りしていくのが本作の醍醐味である。
パーツは部位によって異なり、耐久力や回避性はボディ、地形の移動に左右するムーバー、回復や狙う等のコマンドが可能になるコンピュータ、命中率を上げるセンサー、両手による格闘〜遠距離による武器やシールドの装備と両肩による強力なミサイルやオプションの装備と多岐にわたり、パーツ装備する毎にユニットのグラフィックが変わるため見ていて楽しい。
ユニットも最大5機まで編成可能で後半になるにつれ、スコープドッグもどきやガンダムもどきの改造を楽しんだ諸兄も多いのではないだろうか。
少し残念なのはユニットの色が青一色(敵は赤一色)なのと耐久(HP)と弾数(回数)以外数値化されていない事で武器の威力や範囲などはショップの店員さんの説明を参考にするしかない。
戦闘も少し独特で移動フェイズと攻撃フェイズからなり、互いに移動をしてからの攻撃になるため相手の移動を読めないと苦戦を強いられる。逆に緊張感があっていいのだが。
ちなみに本作はパスワード制でショートとロングがあるがショートはユニットが全て下取りされた状態(ショップでは購入も下取りも同価格!)で8桁の英数字だけの安心設定である。
総評として単純かつ低容量でありながら完成度、自由度のかなり高いゲームであり、「自分で改造したロボットで勝ち上がる」といった本作のコンセプトと改造の楽しさがマッチした良作には違いないのだが、反面でユニットの見た目がイマイチでショボく見えてしまったり、ストーリー性の無さやステージ面数の少ない等のボリューム不足が否めない。
先に述べた各パラメーターの数値化されていないのもマイナスの要因と感じる。
またこのゲームは対人戦が一番盛り上がると思うのだが(未経験)知名度の低さが災いしたせいか、ゲームギア自体持っていないせいか、当時手に入れてた自分以外は誰も持っておらず対戦叶わず。残念。
ゲームギア界のスルメゲー的な隠れた名作と言えるでしょう。
余談ですが後にSFCで発売されたフロントミッションはスクウェアから発売されましたが、制作には元メサイヤ陣が関わっていた様ですが、まさか...ね。