野茂英雄のワールドシリーズベースボール
ジャンル:スポーツ
メーカー:セガ
定価:4,800円
人数:1〜2
1990年代中盤のメジャーリーグを舞台にした野球ゲームで、当時ロサンゼルス・ドジャースに所属し「トルネード投法」で知られた野茂英雄を大きくフィーチャーしている。ゲーム起動時にはドット絵で表現された野茂の一枚絵が表示されている。
ゲーム内容はオーソドックスな野球ゲームでありながら、他の日本製ゲームギア野球タイトルと比べて球速や選手の動きのスピード感が優れているという評価が多い。試合のテンポが良く、打者視点と投手視点を切り替えられる操作性は特に好評。また、審判の判定をデジタル音声で知らせる仕組みも没入感を高める要素として挙げられている。
収録されているのはメジャーリーグ12チームで、1995年時点の最新選手データに基づいており、リアリティを求めるユーザーにとって魅力的な内容となっている。一方で、携帯機の性能による画面の小ささや解像度の制約から、選手の動きがどうしても見づらいこともあり、操作に慣れるまでは難易度がやや高く感じる。
グラフィック面では派手さは控えめながらも、野球ゲームとして必要な情報が的確に表示されている。試合の駆け引きを楽しめるバランスで、初心者からやや慣れたプレイヤーまで幅広く対応している。