リスター ザ・シューティングスター

メガドライブでも同日にリリースされた同タイトルのゲームギア版。

ソニック・ザ・ヘッジホッグ同様高低差ある横スクロールアクション。流れ星の子「リスター」は、伸びる腕を使って様々なオブジェクトを掴み、ワイヤーアクションを駆使しながら仕掛けの豊富なステージを進んでいく。この伸びる手で相手を掴んで頭突きをしたり、物を掴んで投げつけたりしながら敵を攻撃することができる。ステージに落ちているアイテムを特定の相手に投げつけて道を解放したり、敵の槍を奪って壁に突き刺して足場にするなどゲームギアとは思えないような数多くのアクションや仕掛けがステージごとに散りばめられている。ステージの終わりに待ち構えるボスはどれも攻撃や動きのバリエーションが豊かで、ゲーム進行上終始飽きさせない工夫が凝らされている。

主人公リスターはもちろんのこと、ステージを動き回る敵のアニメーションも滑らかで、グラフィックはゲームギアタイトルの中でも特に綺麗な部類。メガドライブ版と比べるとどうしてもスピード感や映像表現、コンテンツの量は劣るものの、再現度は高い。ゲームギア後期に出ただけあり完成度が極めて高い名作。

ソニックチーム開発の本作はソニックシリーズ数作品に隠しキャラとしても登場し、看板キャラクターになりつつあったが、それ以降シリーズは続かず、残念ながらセガ看板キャラとしては少し弱い印象に留まっている。