THEプロ野球’91
ジャンル:スポーツ
メーカー:セガ
定価:3,500円
人数:1〜2
コナミが日本野球機構との契約に基づいて、実名選手が登場するゲームのライセンスを獲得する2000年以前に発売されたため、実在の91年現役選手が実名で登場するのが魅力。操作は攻守問わず、ピッチャーが手前、バッターが奥という固定レイアウト。現代の逆配置に慣れていないと、打撃時の操作には少し慣れが必要。
ピッチングは、ストレート、カーブ、フォークといった定番変化球に加え、シュートやSFF(スプリットフィンガーファストボール)といったテクニカルな球種も用意。変化球は概ね大胆に曲がり、バッターの背後を越える大きな変化を見せることもあり、見た目には面白いが実戦では狙いどころが難しい。一方、打撃や投球の操作性はなめらかで応答性に優れる。
モードはシンプルながら内容が濃く、通常の試合のほか好きな実名選手を集めた「オールスターゲーム」、20球でどこまでホームランを打つかを試す「ホームランコンテスト」も搭載されていて、単調さを感じさせずバリエーションを保っている。
ゲームギアという携帯機の制約を活かしつつ、実名選手と実在モードでリアリティと手軽さを両立。固定レイアウトの独特な打撃操作や変化球のクセを楽しめれば、シリーズの先駆けとして十分価値ある一本。
名球会チーム:通常のモードでチームを決めてからコンピュータが対戦相手を選んでいるあいだに、右、左、右、左、右、左、右、左と押すと、対戦相手が名球会チームになる。