ああ播磨灘

若貴、曙らによる相撲ブーム真っ只中の頃、漫画雑誌「モーニング」に掲載されていた相撲漫画を原作としたアニメベースのタイトル。

操作できるキャラクターは主人公・播磨灘のみで、張り手と投げを組み合わせた相撲格闘が展開される。播磨灘を含め、登場する力士のビジュアルは色違い程度で差別化が薄く、システムもやや単調。相撲ならではの間合いや駆け引きは大味な印象で、作り込みの甘さも感じられる。一方で、相撲がテーマでありながらジャンプが存在したり、組み合い直後にタイミングよくコマンドを入力することで、残り体力に関係なく一撃必殺技（上手投げなど）を繰り出すことが可能など、独特の要素も盛り込まれている。

中でも「青龍激破掌」といった技では、下から掌を突き上げて相手を画面外に吹き飛ばすような演出がなされるなど、昇龍拳のような技が登場する。また、相手を挑発することで体力が回復する要素もあり、格ゲー色が強い。

プロレスさながらの技の演出や、奇抜な兜を被っての入場など、過激で大胆な演出が目立つ一方、一度でも対戦に敗れると画面に大きく「引退」と表示され、その場でゲームオーバーになるという極端な展開も特徴的。

決まり手の発動時などには音声も再生され、演出を盛り上げている。