ファンタシースターアドベンチャー
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:セガ
定価:3,500円
人数:1
人気RPG『ファンタシースター』の外伝的作品。A.W.1268年12月のデゾリス星を舞台に、エージェントとして活躍する主人公が、ミラー博士の開発したパワーアップ装置「ちから・もりもりん」の謎を解き明かすアドベンチャーゲーム。
『ファンタシースターⅡ』のキャラクターたちも登場するが、装置の名称からもわかる通り、シリアスな本編とは異なる独特のコミカルなノリが特徴。コマンド選択式で物語が進行し、途中にはサイコロの出目でダメージが決まる戦闘も発生。重要アイテムが脈絡なく落ちていたりと、全体的にヒントは少なく、手探りで進める場面が多い。
パスワード機能により中断・再開が可能で、システムを理解すれば数時間でクリア可能なボリュームとなっている。
1990年〜91年にかけて配信された『ファンタシースターⅡ テキストアドベンチャー』シリーズのシステムを踏襲しており、2008年3月27日発売のPS2用ソフト『ファンタシースター コンプリートコレクション』にも、ゲームギア版『ファンタシースター外伝』とともに収録されている。
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セガの名作RPGをタイトルに冠したGGオリジナルADG(アドベンチャーゲーム)。
一般的なコマンド選択型のテキストを進めるタイプで、進行に詰まると操作キャラが代わったり、サイコロを使ったバトル等のRPG要素があるのが特徴。進んだ場所を確認出来るマップログや、パスワード方式ではあるが途中再開出来る機能もついている。
難点は多々あり、まずストーリーの薄さと全体的にボリューム不足。ファンタシースターの世界観はあるが、登場人物に関連性はあまり無く、シナリオも謎解きやワクワクさせるような展開も無く、それを彩るはずのテキストは粗雑さが目立つ。グラフィックも女性はそれなりに描けているのに男性は手抜きのレゴみたいだ。
クリア所要時間は1時間あれば充分なので、わざわざパスワードを使って再開する必要性を感じない。ファンタシースターを題材としているので、戦闘でメセタを稼ぎ、ショップで武器や回復アイテムを買ったり、手に入れたりする等の3DダンジョンRPG風な作りには好感が持てる。故に他のADGとの比較が難しいのだが、それでも完成度はかなり低いほうである。
テキストの出来が悪いぶん、RPGの要素をもっと強めに出せたなら良作になっていたかもしれませんね。多分。