タントア〜ル
ジャンル:パズル
メーカー:セガ
定価:3,800円
人数:1〜2
1993年に稼働開始されたアーケード版をオリジナルとする、ミニゲーム集の先駆け的な作品。
プレイヤーは探偵となり、ミニゲームを出題してくる脱走犯を追いかけるストーリー。ゲームは、回転するルーレットから4つのパネルのうち1つを選び、そのパネルに対応したミニゲームに挑戦する形式。
用意されているミニゲームは10種類以上。制限時間内にカエルを操作して一筆書きのようにパネルをめくるもの、複雑な迷路を抜けるもの、高速で動く被写体を撮影するものや、指定の時間にストップウォッチを止めるものなど、タイミングや動体視力が試されるゲームもある。さらに、動物の鳴き声の順番を当てたり、パネルの絵の位置を覚えてから正しい場所を選ぶなど、記憶力を問うミニゲームも含まれている。
ゲーム中にミスをするとハートが減少し、すべて失うとゲームオーバーになる。ミニゲームによっては一度に複数のハートを失うこともある。ステージの最後にはカーチェイスなどのボス戦が用意されている。
「LUCKY」パネルを選ぶとハートのパネルが1つ手に入り、3つ集めるとプレイヤーのハートが1つ増加。最大で5つまで所持可能。
また、モード選択画面で1ボタンと2ボタンを同時に押しながらスタートを押すとサウンドテストが起動する。
続編として「イチダントア~ル」がリリースされた。
ゲームギア版は同時期に発売されたメガドライブ版に比べ、収録ミニゲームが一部削除されている。
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バッテリーによる稼働時間が限られるゲームギアにおいて、非常にコンパクトに纏まったミニゲーム集はバッテリー残量を気にせず短時間で終わらせることが出来る、まさに携帯ゲーム機にうってつけのジャンルだと思う。本作品は業務用メガドライブ上位互換ボードからの移植でどれも単純明快ながらも判断力や視認力、聴力、反射神経を要求され、程よい脳への刺激がボケ防止にも繋がりそう。
コンペでは各ミニゲームを選んで好きなだけ遊び倒すことが出来る。難易度も選べるのでここで練習するも良し、待ち合わせのちょいプレイに興じるも良し。
ストーリーモードではボナンザブラザーズチックなコミカルキャラが織り成す脱走犯追跡ストーリーを背景に、ミニゲームをクリアーし犯人を追い詰めていく。ステージをクリアーするとボーナスゲームにチャレンジできる。飛行機に乗ってロケットを避けながらお金の入った風船を取って行く内容だが意外と難しい。成績が良ければライフが貰える。
ゲームギアのハードの特性上からか、業務用/メガドラ版から幾つかのミニゲームが除外されているものの、何処でも気軽に遊べる非常に優秀な作品だと言える。