炎の闘球児 ドッジ弾平
ジャンル:シミュレーション
メーカー:セガ
定価:3,200円
人数:1
空前のドッジボールブームを巻き起こした同名漫画をベースにしたコマンド選択式のシミュレーションドッジボール。プレイヤーはチームを操作し、相手を次々に倒して勝利を目指す。フィールドは固定画面で、投げる・かわす・キャッチするなどのアクションをコマンドで選択して進めていくスタイル。キャラクターの能力は「キャッチ」や「かいひ」などに分かれており、これらのパラメータは数値ではなく星マークで表示されているため、相手の強さや状態はアバウトにしか分からない。
操作はシンプルで、テンポも早く、1試合が短時間で終わる構成になっている。ドッジボールという題材に対して、思いのほか戦略的な思考が求められるようで、キャラごとの配置や誰に投げさせるか、いつ必殺技を使うかなどの判断が勝敗を左右する。とはいえ、能力が不透明なぶん「何で当たった?」「なぜ避けられた?」という展開も多く、勝ち負けに納得感が薄い場面も少なくない。
試合を重ねると新しい投法が追加され、ストーリーモードは5試合クリアでエンディング。原作キャラたちはそれぞれ固有の必殺技を持ち、発動時にはカットイン演出が入る。だが、その派手な演出に反してあっさり避けられてしまうことも多く、決まった時の爽快感はあるものの、失敗した時の肩透かし感もなかなか強い。特に後半に進むと敵も強くなり、技の使いどころを見極める必要が出てくるが、それがかえって歯がゆさにもつながっている。
演出面ではゲームギアとしては決して低くはなく、攻撃時のアニメーションや背景の作り込みには原作愛を感じる部分もある。
原作ファンにはニヤリとできる要素が詰まっているが、ゲームとしてのバランスや分かりやすさにはやや難あり。爽快なドッジボールアクションを期待して手を出すと少し肩透かしを食らうかもしれない。しかしながら、テンポの良さと原作の雰囲気はしっかり再現されているので、当時の弾平ファンなら楽しめる一本。
試合開始直後に勝利:タイトル画面で1ボタンと上ボタンを押しながらスタートボタンを押下し、試合が始まったら2ボタンとスタートボタンを押すことで自チームの勝利となる。
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ドッジボールブームの火付け役的作品。キャプ翼的なシミュレーションだったファミコン版が印象的だったのでゲームギア版を買ったら、うーん…。弾平愛が強ければ楽しめるけれど、いまいちルールが不明瞭で2〜3パターンのショットをジャンケン的に使い分けてヒットを狙うだけ。ヒットを奪われた時の納得感も薄く、勝ったら勝ったで何が決め手だったのかよく分からず。必殺ショットで短いカットインが入った時は当時少し嬉しかったかな。贔屓目に見て星3つ。