ファンタシースター外伝
ジャンル:RPG
メーカー:セガ
定価:4,500円
人数:1
当時セガを代表するRPGだった「ファンタシースター」シリーズの外伝。全体的には素朴な仕上がり。ファンタシースターの名を冠しているが、一度の戦闘で出現する敵が1~2体までと少なく、エンカウント率が非常に高い。バランスもやや大味で、内容面では評価が分かれる作品となった。ファミ通のクロスレビューでは4点、4点、6点、4点の合計18点を記録し、シリーズの期待値と比べると厳しい評価となった黒歴史的作品。
舞台はファンタシースターⅠの世界から500年後だが、SF色の強いオリジナルシリーズとは違い中世ファンタジーの雰囲気が色濃い世界観を持つ。強いて言えば魔法の名前などからファンタシースターの要素が感じられないこともなく、シリーズファンなら一般プレイヤー以上に楽しめるか、あるいは反発を生むかはプレイヤー次第。
ゲームの特徴として、イベントシーンにはグラフィカルな一枚絵が使われており、当時のゲームギア作品としては意欲的な演出が試みられている。ドット絵は丁寧に描かれており、フィールドやキャラクターのグラフィックには一定の評価がある。携帯機という制約の中で、ある程度の没入感を実現しようとした痕跡は見られる。
一方で、ゲームデザイン全体には粗が目立ち、特に戦闘バランスやテンポの悪さがプレイヤーのストレス要因になりがち。ダンジョンも単調な構造が多く、探索の楽しみはやや薄い。ストーリーも短めで展開が早く、感情移入できる場面が少ないという意見も多い。加えて、敵の種類が少なく、使い回し感のあるバリエーションもマイナス点とされる。
ただし一部のプレイヤーからは、「当時のゲームギアでここまでのRPGが遊べたこと自体が驚きだった」という評価もあり、手軽に遊べる携帯型RPGとしては一定の価値があったとも言われている。また、本編とは異なるキャラクターによる“もう一つの物語”として、ある種の外伝的ロマンを感じるファンも存在する。
総じて、シリーズ本編の持つ重厚な世界観や戦略性を期待すると肩透かしを食らうが、携帯機でのライトなRPG体験として捉えれば、当時の技術水準や携帯ゲームの事情を考慮してある程度は評価に値する部分もある。現在では幻の作品としてレトロゲーマーの間で語られることもあり、コレクターズアイテム的な価値も伴って再評価されつつある。
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思い出と呼べるようなエピソードは無く、エンカウント率の高さだけが記憶の片隅に残っている感じです。
タイトル数の決して多くないゲームギアですが、楽しめるソフトは他にあります。
ファンタシースターシリーズは大好きですが、これは余程コアなファンで無い限り
勧められない…。
システムについてはゲームギア故、オーソドックスなものになるのは仕方ない。
けど、ストーリーに魅力がなさすぎるのが一番痛い所。●●●に至ってはイラストと
ゲーム画面が別人過ぎて泣きたい…。