ドラゴンクリスタル ツラニの迷宮


発売日:1990年12月22日
ジャンル:RPG
メーカー:セガ
定価:3,500円
人数:1

ゲームギア初のRPG。今でこそ「風来のシレン」などポピュラーになったが、プレイする度に変化するステージの構造、プレイヤーと敵とが同タイミングに行動を行うターン制、投げるか使用するかしなければ何のアイテムなのかが分からないシステムは1990年当時どのハードにおいても珍しく、ローグライクRPGの先駆け的タイトル。森林や石造の並ぶ遺跡など全30ステージを進み、最終ステージにある聖杯を獲得すればゲームクリア。

「満腹度」のパラメータは食料を獲得することで増加、行動することで少しずつHPが回復する。一方行動することでこの満腹度が減っていき、ゼロになると行動する度にHPが下がっていく。モンスターの攻撃もバラエティ豊かで、通常のダメージや状態異常に加え、上記の食糧を盗んだり最大HPやレベルを下げてきたり、装備品を錆びさせたりする攻撃パターンもあり。

電源を入れた直後からゲームが始まるまでSTARTボタンを連打し続けることにより、アイテムがたくさん獲得できる部屋からスタートする確率が高くなる。

海外での名称は「Fatal Labyrinth」。

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平均評価:  
 2 レビュー
by ノリスケ
ストイック過ぎた意欲作

ゲームギア初のアクションRPGで、当時まだ珍しいローグライク型のゲームシステムが特徴。
自分が中学生の時に初めてゲームギアと一緒に買ってもらったのがこのゲームで、かなりやり込んだ思い出があります。
ストーリーは取説に記載してある程度で、迷宮の最奥にある聖杯を手に入れるのが目的。操作性はシンプルで敵との戦いもアクション的要素はあまり無い。階層を進む毎に重々しくなるBGMや、カラーの強みを活かしたグラフィックは良好。
システム面では自動ダンジョン生成や食糧の概念、使わないと解らない様々なアイテム、HPが0になるとゲームオーバー(お金が一定以上あるとコンテニュー可)等の緊張感やワクワク感はまさにローグライク特有の仕上がりといえる。敵の種類もオーソドックスなものから機械やニンジャなど豊富で、移動時の滑らかなモーションは良い仕事しています。完成度はシンプルながら総じて高い。
難点はクリアまで5時間は最低でも必要なのに、途中再開のセーブやパスワードが無いこと。その時点でRPGの携帯ゲームとしては致命的です。
不思議のダンジョンより以前に出て、携帯ゲームの相性も抜群だったのに、肝心の手軽さという特性を活かせなかった詰めの甘さ。非常に勿体無い。

by jigokuthunder
時代の先取り感半端ねえ

いわゆるローグライクRPGの先駆け的な作品が本作。
パソコンでテキストをグラフィックとして読み替えてプレイしていたような世代には「ローグライク」ときいてすぐピンと来る感じですが、今だに説明してわかってもらえるのかなあー、システム。ダンジョンが可変するRPG?ってめちゃくちゃ簡単に略してみましたが。「いつでも、どこでもできる!」という携帯型ゲーム機との相性を考えてこのスタイルのRPGを投入したんだとしたら、まさしくセガ恐るべし!と言ったところで、暇つぶしによく遊んだ思い出もありますがここでも電池との闘いがあったなー、と。
後に、メガドライブのメガモデム作品「死の迷宮」にもスタイルがまんま、使われたとかいうエピソードもこのタイトルの完成度の高さを示してるんじゃないかと。
あと、余談ですが発売当初から「ツラニ」って単語のなんかもっさりした感じが気になってます、未だに。