G-LOC AIR BATTLE


発売日:1990年12月15日
ジャンル:アクション
メーカー:セガ
定価:3,500円
人数:1〜2

ゲームギア初コクピット視点の3Dシューティング。元々は1990年にアーケード用として稼働され、同年ゲームギアへ移植。左右ボタンでロール状態となり、押し続けると機体が回転する。近距離に有効なバルカンと、敵を追尾し遠距離にも有効なミサイルとを使って敵機を撃墜する。

ミッションが終わるごとにクリアボーナス、タイムボーナスでポイントが獲得でき、ミサイルや燃料の補充、タンクの大きさや耐久性など機体をパワーアップすることができる。

敵戦闘機を○機撃墜せよ!敵戦艦○隻撃沈せよ!敵戦車◯台撃破せよ!敵基地を破壊せよ!など、異なるミッションをクリアすることで次のステージ(ミッション)へ進む。被弾や時間の経過によって減少する燃料が切れるとミスとなる。

「G-Loc」とは、航空機を操縦中、急旋回・加速によりパイロットに重力負荷がかかって一時的な意識喪失を起こす症状を意味するが、ゲーム中には特段そういった表現は描かれない。

オリジナルのアーケード版のゲーム・デザインは鈴木裕が担当、美術は後に龍が如くシリーズを手掛けた名越稔洋が担当した。

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by ノリスケ
絶妙なアレンジ

ゲームギア初の3Dシューティングゲームでアーケードの体感型ゲームの移植タイトル。

横型や縦型のSTGとは異なりコックピット視点で上昇、下降や宙返りにブーストといったフライトシミュレーターの様な操作方法が特徴的。ミッションスタイルでバルカンと誘導ミサイルの2種類の武装で、戦闘機や戦車、戦艦を○○体撃破するといった感じで進めていき、最後に敵基地を撃破するのが目的である。

アーケードからスペックの遥かに劣るゲームギアの移植とあって、スピードや迫力感は感じられず、地味な印象を受けるがアレンジとしてミッションクリアで得られるポイントで燃料容量の拡張や補給、武装や装甲の強化等のショップ機能が追加されている。

難易度は初級、中級、上級から選べるが基本は最初から一定のポイントを持っているかの違いで、ショップで強化をすれば楽に進める仕様になっている。敵はミサイルしか撃って来ないので避けるかバルカンで撃ち落とす、当たると燃料ゲージが減るが装甲を強化しておくと減る量を抑えられる。グラフィックや爽快感は劣るがアレンジのおかげで戦略性が生まれ、ゲームの完成度を高くしたと言える。

G-LOK自体は様々なハードに移植され、最近ではNintendo Switchが1番オリジナルに近い状態で発売されていますが、ゲームギア版はやはり別物であると思い知らされます。ただ、当時は難しいイメージのあるSTGを手軽に遊べたのは事実で、ゲームギアのSTGとしてはかなりの良作だと感じます。