G-LOC AIR BATTLE
ジャンル:アクション
メーカー:セガ
定価:3,500円
人数:1〜2
ゲームギア初のコクピット視点3Dシューティングゲーム。もともとは1990年にアーケード用として稼働し、同年にゲームギアへ移植された。左右ボタンを押すことで機体がロールし、押し続けると機体が回転する操作感が特徴。近距離攻撃に有効なバルカンと、敵を追尾するミサイルを使い分けて敵機を撃墜していく。
各ミッションのクリア後にはクリアボーナスやタイムボーナスでポイントが加算され、そのポイントを使ってミサイルや燃料の補充、タンクの大きさや耐久性といった機体のパワーアップが可能。
ミッション内容は「敵戦闘機○機撃墜」「敵戦艦○隻撃沈」「敵戦車○台撃破」「敵基地破壊」など多彩で、クリアすることで次のステージへ進む。燃料は被弾や時間経過で減少し、燃料切れになるとミスとなる。
タイトル名の「G-Loc」は、航空機の急旋回や加速によってパイロットが重力負荷により一時的に意識を失う「G-LOC(重力失神)」を指すが、ゲーム内でその表現は特にされていない。
オリジナルのアーケード版ではゲームデザインを鈴木裕氏が担当し、美術は後に『龍が如く』シリーズを手がけた名越稔洋氏が務めた。
エンディング:タイトル画面で右、左、1、1、1、2、1、1、1、STARTの順に押すと、エンディングを見ることができる。
レビューを書く | |
ゲームギア初の3Dシューティングゲームでアーケードの体感型ゲームの移植タイトル。
横型や縦型のSTGとは異なりコックピット視点で上昇、下降や宙返りにブーストといったフライトシミュレーターの様な操作方法が特徴的。ミッションスタイルでバルカンと誘導ミサイルの2種類の武装で、戦闘機や戦車、戦艦を○○体撃破するといった感じで進めていき、最後に敵基地を撃破するのが目的である。
アーケードからスペックの遥かに劣るゲームギアの移植とあって、スピードや迫力感は感じられず、地味な印象を受けるがアレンジとしてミッションクリアで得られるポイントで燃料容量の拡張や補給、武装や装甲の強化等のショップ機能が追加されている。
難易度は初級、中級、上級から選べるが基本は最初から一定のポイントを持っているかの違いで、ショップで強化をすれば楽に進める仕様になっている。敵はミサイルしか撃って来ないので避けるかバルカンで撃ち落とす、当たると燃料ゲージが減るが装甲を強化しておくと減る量を抑えられる。グラフィックや爽快感は劣るがアレンジのおかげで戦略性が生まれ、ゲームの完成度を高くしたと言える。
G-LOK自体は様々なハードに移植され、最近ではNintendo Switchが1番オリジナルに近い状態で発売されていますが、ゲームギア版はやはり別物であると思い知らされます。ただ、当時は難しいイメージのあるSTGを手軽に遊べたのは事実で、ゲームギアのSTGとしてはかなりの良作だと感じます。