剣勇伝説YAIBA

かつて週刊少年サンデーで連載されていた青山剛昌による剣劇コメディ漫画を原作としたアクションゲーム。ジャングル育ちの主人公・鉄刃（くろがねやいば）が、宮本武蔵や佐々木小次郎など歴史上の剣豪をモチーフにした強敵たちと「天下一の侍」を目指して戦う。

ゲームは全4話構成。各章は横スクロールのステージパートとボス戦で構成され、道中には連打やタイミング勝負のミニイベント、矢をかわしながら進むアクションなどメリハリの効いた演出が展開される。ステージ中にはメニューから「火」「水」「氷」「闇」といった属性技や、「金」「大」「龍」といった変身・巨大化技を発動でき、うまく活用すればピンチを乗り越える鍵となる。ただし発動回数には限りがあるため、使いどころの見極めが重要。

ボス戦は特に緊張感が高く、当たり判定のシビアさやトリッキーな動きが特徴。パターンを見極め、音や動きから次の行動を予測して立ち回る必要があり、アクションゲームとしての歯ごたえがある。小次郎のボス戦では伸びる剣「物干し竿」の上に乗って攻撃するなど、ギミック面でも印象的な仕掛けが用意されている。

本作はゲームギア版のほか、横スクロールアクションのゲームボーイ版、アクションRPGのスーパーファミコン版も展開されており、原作ファンにとって多角的に楽しめるシリーズとなっている。