クニちゃんのゲーム天国
ジャンル:パーティー
メーカー:セガ
定価:3,800円
人数:1〜2
1980年〜90年代初めに女芸人の草分け的存在だった山田邦子が主役のバラエティゲーム。
クニちゃんこと山田邦子が大事なショーを明日に控えて忙しく準備をしている中、その人気を妬んだ魔女が彼女のドレスを盗んでしまう。取り返そうと彼女が向かった先は魔女の城。彼女に会うためには3つの宝石を手に入れなければならない。これに対してすごろくや大富豪、テニス、そして同じくセガ製パズルゲーム「コラムス」を捩った「こらムズ」といったミニゲームで勝ち進んでいくといったストーリー。
いずれのミニゲームも完成度は高いが、特に本作の名物である人生ゲームのようなすごろくは、運に依存するものの選択肢によって大きく形勢を変えたり、入学、退学、泥棒からアイドル、医者まで幅広い職業への就職や転職、結婚、出産など人生の転機や、台風地震などの災害、進行を有利にするカードなど、桃鉄シリーズのような奥深さがある。また職業も様々で、職業によって起こせるアクションや収益獲得の方法が異なっていたりなど遊び心も豊富。またバッテリーバックアップによるセーブ機能はもちろんパスワードも備わっていないため、すごろく、20本連続勝負の大富豪、そして6ゲーム2セット先取を3キャラクターと対戦するテニスなど、中断無しにかなりの長期戦を強いられる。通信ケーブルで2人対戦も可能。
獲得した通貨で、それぞれのミニゲームを有利に進められるアイテムを購入できるなど仕掛けも多い。
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それぞれミニゲームはひたすら長いしバッテリーバックアップなんて気の利いた物は無かったけれど、ぶっ続けでよく遊んだなあ。スゴロクは目押しがある程度効くので最初に選択して、テニスもまあまあ慣れればなんてことはない。問題は大富豪で、アイテムを買ったところで完全に運まかせ。最後のコラムズはテトリスぷよぷよに慣れていた自分にとってはかなりの苦行だった。そうそう、テニスはソニックが審判をやっていたり当時のセガはこういう小技を利かせた遊び心があって良かった。
あの頃驚異的な人気があった山田邦子をメインキャラにすえたミニゲーム集。
奪われたドレスを取り返すために宝石が必要で、クニちゃん宝石を集めるためにお城を目指すあたり、「アイラブミッキーマウス不思議のお城大冒険」のオマージュにあふれています。
ゲームの発端ではクニちゃんがドレスを盗まれるのですが、そもそもクニちゃんってドレスがあまり似合わないような...。
肝心のミニゲームですが、スゴロクは簡単で、負けてもお金が手に入るのでアイテムを買えば問題なし。
テニスは結構良くできていて、難易度も控えめで楽しくプレイできます。審判がソニックなのもポイント高し。
コラムスのパロディのコラむずは、悪くないのですが妙に難しい。何回かチャレンジすればまあ勝てるのですが、もう少し爽快感が欲しいところ。
一番楽しいのは大富豪で、チョコレート、ドーナッツ、キャンディといったお菓子を相手にゆるーくプレイできます。カードの種類も見分けやすくなっているので、ストレスなくプレイできます。
メインキャラがクニちゃんである必要はまったくありませんが、期待以上に楽しく遊べたソフトでした。
ということで評価は5点に近い4点です。コラむずにもう少し爽快感があれば5点でしたが、万人に勧められる良いゲームだと思います。